環境情報提供システム(JPMAP)にしきさい(GCOM-C)データ追加とAPI機能が追加されたのが気になったので触ってみます。
JAXA衛星横断型データ前処理ツール(ASIST)の方はローカルにデータを持ってくる感じでしたが、こちらはオンラインで簡単に可視化するのをより重視しているプラットフォームになります。
- JAXAが提供する無料のデータプラットフォーム
- ブラウザからのアクセス(GUI)とコマンドラインからのアクセス(API)に対応している
- 任意の時間および場所の時系列の衛星データが取得できるオンラインシステム
JAXAは、公衆衛生分野での利用が想定される衛星プロダクトを時空間的に再処理し、任意の時間および場所(緯度経度、矩形、行政界が選択可能)の環境情報が取得できるオンラインシステム(JPMAP: Jaxa’s Public-health Monitor and Analysis Platform)を開発・公開しています。降水量、日射量、地表面温度、エアロゾル光学的厚さ、正規化植生指標、土壌水分量、標高の閲覧および取得がウェブ上でできます。
本システムで提供している降水量や地表面温度などは、例えばマラリアやデング熱などの媒介生物の生息条件の推定に有効ですが、特に途上国では地上観測装置による環境情報の観測データが不足しております。JAXAではこのような感染症の流行リスク推定手法に関する研究を関連機関と共同で進めております。
出所:https://www.eorc.jaxa.jp/news/2021/nw210415.html
APIも触ってみるつもりですが、今回はGUIを操作してみます。
目次
JPMAPからアクセスできるデータ
ユーザーガイドに一覧が載っています。
データごとにばらつきはありますが、基本的に現在も稼働しているデータが対象でいい感じです。
残念ながら海系のデータはないのですが、JAXAの環境衛星系の主だったプロダクトにはアクセスできそうです。
JPMAP の利用登録
生データをとってきたりするには利用登録をしておいた方がよさそうだったので、利用登録をしておきます。
こちらのリンクから利用登録ページにアクセスします。
「同意する」を選択すると、情報の入力画面が出るので入力。
項目は全て必須項目でした。
メールが来るので認証すれば登録完了です。
登録を完了するとまたメールがきます。
そこにメールにIDとパスワードが記載されているので、それが生データを取得する際に必要な情報になります。
JPMAP(GUI)を使う
JPMAPへのアクセス
JPMAPはこちらからアクセスすることができます。
データ検索条件の指定
使い方は物理量、領域、期間を選ぶだけ。
領域を選ぶときは左側のマップ上でクリックすると選択できます。
私は東京の降水量で調べることにします。
検索の実行と結果の確認
検索を押すと検索が始まります。
期間を長く指定するとそれだけ時間がかかりますが、正直自分でこういう時系列の処理をするよりもはるかに高速にアクセスできます。
検索結果はこんな感じ。
時系列グラフで表示してくれるので見やすいです。
また先ほどユーザー登録した際のIDとパスワードを使えばCSVでもダウンロード出来ました。
JPMAP(GUI)データ表示例
他にもデータをみてみました。
日射量
地表面温度
植生指標
JPMAP(GUI)を使ってみての感想
この処理を普通にやろうとすると超大変なので、とても便利です!
操作も簡単で敷居が低い感じがしていい感じです。
次はいよいよAPIを使っていこうと思います。